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2023/12/02 13:20

毎度お世話になっております。


前回、軽く書かせて頂いた「ブライアンイーノ」について書かせて頂こうと思います。




ブライアンイーノは「Ambient music=環境音楽」を提唱しているアーティストで、主役はあくまで環境。音楽はそれをサポートするとした考え方を持ったジャンルになります。

先日記事にて書かせて頂いた、瞑想や、リラックスする際になど最適な音楽調です。

また、彼の実績としてマイクロソフト社の起動音などが採用されております。

そんな環境音楽を提唱したブライアンイーノですが、提唱まで様々な過程を孕んでいますのでご紹介させて頂こうと思います。

【ブライアンイーノの過去】

まず、彼の面白みとしてあげられるのが、U2やCOLDPLAY、デヴィッドボウイなど名だたるアーティストをプロデュースした点にあります。

そして彼自身実は現在は環境音楽としてアーティストとして活動する前はデヴィッドボウイや、T-REXなどで知られるグラムロックのバンド
「Roxy music」のシンセサイザー担当としてボーカルのブライアンフェリーと共にアーティスト活動を行なっていました。

個人的にかなり大好きなアーティストで、今年の私自身のSpotify再生ランキングでは堂々の1位になるぐらい聞いていました。

「More than this」

こちらの曲が個人的にはかなりお勧めの曲となっております。

グラムロックはよりアヴァンギャルドでボディコンシャスな衣装を着用した、ジェンダーレスの先駆けと言われるような装いでした。



「ROXY MUSIC時代のブライアンイーノ」

ただ、「Roxy music」はこういったグラムロックの装いをフォーマットとしながらも、ジャンルにこだわらない音楽を提供していました。

諸説ありますが、伝統的なカルチャー・価値観の改変といった意味ではRoxy musicはロックにおけるポストモダニズムの先駆けだったなどとの意見もあります。


彼自身は2作目のアルバムまでで脱退をしてしまいましたが、後にグラムロック関連でデヴィッドボウイと合流し、「Low」「Loger」「Heroes」などのアルバムを共同製作するなど、数多くの功績を残しております。

そんなブライアンイーノですが、去年に「Roxy music」の50周年ツアーが開催された際に、再合流などはあるかとの事で合流の可能性を否定しました。

否定した理由として「環境問題から、ジェット機に乗るのを1年間止めていて自身との約束を果たしたい」との事で、非常に乙な断り方であると感じたと共に彼の思考のレイヤーも含め、かなりの奥行きなるものを感じ取りました。

【ブライアンイーノの現在】

「Ambient music」を提言しているブライアンイーノの曲調はそれまでのサウンドスケープ(音の風景)とは違い、その音楽を聞いている環境さえも音楽であるといった考えを示しており、当時、テープを曲の中で何度も再生をし直しループさせるといった「ミニマルミュージック」も取り入れていました。

また彼は自身のライナーノーツにこんな事を記している。

BGMとしての音楽とは相反するものであるということだ。公共空間などで流されている、いわゆるBGMは、その音楽を流すことで、その場所本来の雰囲気を覆い隠すために用いられる。例えば、スーパーマーケットなどでアップテンポな曲を流して購買意欲を高めたり、工場での作業効率を高めるように。イーノはそれに対して、自身のアンビエント・ミュージックは、その場が持つ魅力や特性をより浮き立てたり、その場に身を置く人の思考を深める雰囲気を作り上げる音楽だ。

と提唱しています。




また、2023年12月24日まで京都新聞ビル地下1階・京都中央信用金庫旧厚生センターにて「Ambient Kyoto」が開催されているようです。


第1回はブライアンイーノをテーマにしたインスタレーション作品が展示されていたようです。今回は第2回。

京都新聞ビル地下1階の広大な印刷工場跡で坂本龍一の「async」をベースに、同氏の長年の盟友であるアーティスト 高谷史郎による映像と、レコーディング・エンジニアのZAKが立体音響でつくりあげた、サイトスペシフィックな作品「async – immersion 2023」を展示。幅26.4mのLEDパネルを使った、この会場でしか実現しえない大規模インスタレーションが楽しめる。

京都中央信用金庫 旧厚生センターでは、アーティストのコーネリアスバッファロー・ドーター山本精一によるアンビエントをテーマに表現した作品を展示している。コーネリアスとバッファロー・ドーターは、既存作品を同展のために特別演出でインストール。山本は、新曲「Silhouette」に映像を組み合わせた作品を初公開している。


私自身もこれを昨日知って、興奮冷めやらぬ日常の中執筆しております。

お近くのお住まいの方や興味を持っていただけた方などぜひ行かれてみてはいかがでしょうか。

また、感想等CETTENで共有してくだされば幸いです。

本日は土曜日で日曜と共に大量入荷ございます。お楽しみに。

CETTEN 荒井