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2024/03/14 18:41

お世話になっております。


オーナーの荒井です。

最近はライフスタイルの変化や新たな趣味などが開き、自分の日常の変化が生じました。

今月から取扱いが始まる「D.Nart.Ampta」の24ssでもテーマとされている「日常」について少しお話しをさせていただければと思います。

「日常」とはある個体の生活が繰り返される当たり前の状態。日常生活における物事のありふれた性質の事を指し、

自身の生き方が投影され、当たり前の如く過ぎ去り、消費されていく時間の背景にはかなり朧げでノスタルジックな雰囲気を纏わせます。

日常は自身の投影であり、各個人の在り方を定義する物です。各個人がコントロール可能で、ある種の「自由」であると考えています。

そんな日常ですが、人間の性質である「当たり前」と認知してしまうバイアスが時によっては日常を破壊してしまうのではないかと最近考えております。

人間は日々当たり前の事を当たり前として消費していく生き物です。ただ当たり前に生きていくと、いざそれを失った時に日常が一気に崩壊し、自分というアイデンティティを喪失してしまう危険性があります。

今回、D.Nart.Amptaがお送りするSHAPE OF DAILYは大縫氏の日常の変化を色濃く表現しています。

彼と色々な話をさせてもらいますが、彼自身今回の作品の背景には様々な葛藤や苦悩、日常の変化が大きくあったと話しておりました。

ちなみに一度コレクションを作り終えましたが、納得がいかず全て一から作り直したと聞きました。

そんな葛藤や苦悩の中で不変的な自身の在り方や当たり前を当たり前と思わない日常着として提案をしたのではないかと感じております。



なのでトラックジャケット一つにしてもゆるく着ることも出来るし、一方で身幅にゆとりを持たせる事によってブルゾンのような役割を果たす。また、スリーブ部分はリブを露出させず、着物のようなスリーブに和の精神を感じるようなデザインを施したり。


この例でいくと、トラックジャケットという日常的にはトレーニングウェアやパジャマとして使われる物を当たり前に使うのではなく、ある種の外着として使う事でより多角的にその1着の服の在り方を見つめ直し、着用者自身がそれを考える事で日常の当たり前について向き合っていただけたらと個人的には考えております。

デザイナー自身が経験した様々な経験を表現した作品を楽しんでいただけましたら幸いです。

今週土日には大縫さん自身がCETTENに在廊される予定です。

直接でしか聞けないお話などを耳にしながらD.Nart.Amptaの世界を感じてください。

荒井