2024/09/28 22:05

いつもお世話になっております。
CETTENの荒井です。
9月だと言うのに猛暑が続き、より「秋」という季節が大切に感じられる時代になってきましたね。
毎朝、服を選ぶのが楽しみになる気持ちを噛みしめながら日々を過ごしております。
さて、今回は本日販売開始のD.Nart.Ampta 24AWのデリバリーについて。
アンプタを知っている方も知らない方にも今一度魅力感じていただければと思い、文章を記しています。
D.Nart.Amptaはデザイナーである大縫理央氏が2022年に発足したブランド。
元々クチュールというオーダーメイドの1点物を仕立てる技法の出身で、その技術を応用し既製服に落とし込んでいます。
立体裁断(ドレーピング)という技法を使用し、人体の構造に沿った立体的なシルエットを作り出す事で着用者にストレスの無い着心地や
美的感覚をくすぐる特殊なシルエットなどを実現した洋服作りが特徴です。
そんな大縫氏が今回作り上げたのは自身のルーツに立ち返ったコレクション。
クチュールからその技法を生かした既製服の制作に取り掛かるその分岐点に大いに影響を受けたある人物にフィーチャーしたアイテムを
同コレクションのメインピースのとして作り上げました。
それが1940〜50年代に活躍したイギリス人デザイナー、チャールズジェームズ(Charles James)です。
40年代は第二次世界大戦が勃発していたような時代で服という物は贅沢品であり、今よりも価値が高かった時代です。
そんな時期、着る服というよりはもはやアートに近い次元の作品を彼は遺しました。

そしてこれが代表例が「Evening down」。
現在では販売などは基本的にはされておらず博物館や美術館でしかお目にかかれない代物です。

そんな独特なドレーピングの表現を今から80年も前に表現していたとすると、
素晴らしい功績を残した人物であると再び実感させられます。
大縫氏が転向するきっかけとなったチャールズジェームズの作品である「Evening down」。
今回彼ははそのリプロダクトを3年の歳月を掛けて完成させるに至りました。

通称「EVE」。
チャールズジェームズの作品をリアルクローズとしての視点から再解釈した機能性にも優れるダウンジャケットです。
形はかなり立体的で、複数のパネルによる複雑な丸み美しいシルエットを表現。
また袖にはVintageのMA-1に使用される長い袖リブを採用。
また、袖口には腕が全て閉じるジップを配置。
Evening downという意味の通り、特別な夜の時間に着られる逸品としていかがでしょうか。
今回はメインピースにフィーチャーした紹介でしたが、
近々他のアイテムも紹介させていただきます。
彼が表現する世界観は服に対しての姿勢は、
ピュアながらも非常にコンセプチュアルな形で美しいです。
これからもCETTENとして、D.Nart.Amptaの魅力を発信してまいります。
ぜひ店頭ならびにオンラインストアにて展開アイテムをご覧ください。
では。
CETTEN 荒井