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2025/07/14 14:57

お久しぶりです。本店店長の山下です。
ありがたいことに
ここ数日はかなり忙しくさせていただき、
BLOGの更新が前回の京都店開店のお知らせぶりとなりました。
京都店、ゆっくりではありますが形が見えてきました。
開店時期などの詳細情報解禁まで
もう少し、何卒お待ちください。
さて、2025年も下半期に差し掛かり、
このまま行くと年明けまでノンストップで
色々なお知らせが出来そうな予感。
バタついてまたBLOGの更新がお知らせまみれになる前に、
ここ最近の入荷の中でも語りたいヤツがいたので
今日はそんな一着について。
ぜひお付き合いくださいませ。
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今日語りたいのはこの一着。
90’s-00’s HERMÈS zip up lamb leather jacket
(※完売している場合は商品ページが削除される場合が
ございます。)
名前の字面でもうすでに
スペシャルなことは伝わるかと思います。
この逸品、一言で語れそうで語れないんです。
いうて僕も素人ですが、
素人なりに今日はそんな魅力を精一杯記していきます。
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エルメスのプロダクトは、
言わずもがな職人の血が通う至極の品ばかり。
馬具工房にルーツを持ち、
特にレザーアイテムはどれもその完成度の高さに
いつも驚かされます。

そんな中でも時折タグに刻まれているのが
「AGNEAU LAMBSKIN ANINO」の文字。
これはまさに
その製品が最高級の革を用いて作られたことの証。
子羊の革を使っているため、
非常に滑らかできめ細かい上にとても軽いことが特徴です。

そんな極上の革を2枚合わせた襟元。
対してボディには無駄がなく、
それでいて贅沢にその最高級の素材で構成され、
大きく身体を包みます。


そして裏地に使われているのはベンベルグ。
生地に精通している方ならご存知かもしれませんが、
多くの方はあまり耳馴染みが無いかもしれません。
この生地、実はキュプラの一種で
高級裏地として知られています。
コットンリンターという
いわゆる綿の周りに生える”産毛”を原料としており、
シルクのような光沢を放ちつつ、
ポリエステルを超える吸放湿性を持ち合わせる
万能かつ上質な裏地なのです。
僕自身最初手にした時、
服と接する肌に感じる心地よさに驚きました。
その快適さは
まさに最高級の革を支えるにこの上ない選択。

現在もエルメスのメンズラインをプロデュースする
ヴェロニク・ニシャニアン。
彼女はかれこれ35年に渡り、
そのプロデュースの全てを担っています。
彼女の服づくりは常に、
ーラグジュアリーという言葉からは距離を置き、
そのシーズンのために服は作らないー
という信念に従って展開されています。
以前インタビューで彼女は
「過去20年間のコレクションに
恥ずかしいと思うものは一つも無かった。
なぜならどれも今でも着られるデザインですから。」
と答えたそう。
その言葉を知らずとも、
その信念を強く感じることができる
彼女の作る洋服は、袖を通したものだけが理解できる
”贅沢”が隠れています。
時代を超えてもワードローブに残る洋服を届けたい
という我々の理念ともこれでもかと一致しているわけです。
彼女自身、男性が持つべき2つの洋服に
ネイビーのフランネルシャツと”革製品の何か”
を挙げています。
時代を重ね、そんな逸品も今では
いろんな洋服屋さんにあると思います。
ですがそんな中の一着がCETTENにあることを、
僕は素直にとても嬉しく思います。
外に出るのも億劫になる暑さが続いている中、
このアイテムは時期はずれかもしれません。
しかしこのアイテムを見た誰かが、
時代を超えて完成されていくワードローブをイメージして
心躍ってくれたら、と思い
今回入荷に至りました。

これでもかと極上の革を用いていながらも
力の抜けた心地よいフランチなシルエット。
だからこそ永遠に主役でいてくれる一着だと思います。
ぜひ店頭、オンラインストアにてご覧ください。
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長くなりましたが、
ここまでお付き合いいただきありがとうございました。
僕たちも、
いつまでも輝く洗練された一着を
皆さまに提供し続けられるよう
もっともっと精進してまいります。
2025年後半、
皆さまに楽しんでいただける作戦を
スタッフ一丸となって準備中です。
何卒よろしくお願い申し上げます。
では。
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